2006年 04月 11日
ちゃーです。 ご質問があったので、完全に独断でお答えします。 (注:僕は受験指導校の者でも、合格者でもないので、 内容の正しさについては話半分、って事でお願いします) 1.具体例としての、考える際に”切り口”を設定する 設問の要求が「収益性の悪化に対する改善策を記述せよ」であった場合、 僕は「売上」と「利益率」を”切り口”切り口として設定してから、 これに対応する記述を探すスタイルで与件分を読みに行くことがあります。 こうすることで効率的に与件文中の根拠を拾い上げることが可能です。 また、「2つ記述せよ」であった場合、作問者は何がしかの意図があって、 「2つ」要求していると考えられます。 したがって、作問者の意図に沿った素直な回答をしたいならば、 作問者と同じように2つの切り口があるはずだと想定して、 それを拾い上げるつもりで読みに行った方が良いはずです。 それから回答の構成要素を検討する際に、 単にヒントとして使う場合もあります。 2.具体例としての、記述する際に”切り口”を設定する 上記の例の「収益性の改善」であれば、 「売上面:~を行う。利益率面:~を行う」と記述します。 同様に「2つ記述せよ」でも、「売上面では~を行う」 「利益面では~を行う」とか記述します。 あるいは留意点などは複数要求されている可能性が高いので、 「留意点は、①~、②~、③~、である。」と分けて書いたりします。 3.”切り口”を設定する意義 ひとことで言えば 「回答検討の抜け・漏れ防止、記述の精度・品質向上により、得点見込みを高める。」 だと思います。 ①回答の検討における意義 上記しましたが、あらかじめ当たりを付けてから与件文を読みに行くので、 作業効率を高められる事が期待できます。 また、実戦でもそうなのですが、SWOTやファイブフォース、QCDなどは コンサルティングの現状分析を行う際に検討の抜け・漏れを防止するために使われています。 診断士試験ではこの抜けが発生したらどんなに上手く書いたところで、 得点は見込めませんのでこれは重要な意義であろうと思います。 ②回等の記述における意義 また、採点者は3000人の答案を一気に採点して行きますので、 分かりやすい答案の方が「読む気になる」と考えられます。 別のいい方をすれば採点者に「私はわかってますよ」とアピールする答案が、 より合格に近付けると思います。 そうなると、切り口を決めて書く事で文意はとらえやすくなりますので、 読む人に対してポイントをアピールできる答案を作る事ができる意義があると思います。 4.”切り口”を設定する上での留意点 思考がロックしてしまうので、勘違いに繋がる危険性があります。 マーカーについても全く同様のことが言えますが、 使う際にはなるべく思考をニュートラルに保てるよう留意します。 以上、長々と書いてしまいましたが、僕が考えるのはこんなところです。 ちなみに、この文章自体が4つの”切り口”から構成されていますね。 世に言う”2次病”の症状の一つです。
by dr_q
| 2006-04-11 21:55
| 診断士
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